症状には個人差がありますが、閉経が近づくとさまざまな症状が一気に押し寄せ、心やカラダにさまざまな不調が表れます。
主な不調
運動系
(肩こり、腰痛、ぎっくり腰、関節痛など)
コラーゲンが維持できなくなり、骨量が低下するため、骨がもろくなります。また、関節の動きが悪くなり痛みが出たり、手指にこわばりをかんじたりします。
血管運動神経系
(ホットフラッシュ、発汗、寝汗、動悸、冷え)
自律神経系が乱れて、体温調整がうまくできなくなり、ホットフラッシュや発汗、動悸、冷えなどの症状が表れます。
精神神経系
(頭痛、不眠、うつ状態、イライラする)
自律神経系の乱れやメラトニンの減少により、不眠症になったり、気持ちが落ち込みやすくなったり、攻撃的になったりします。
泌尿器、生殖器系
(月経異常、尿漏れ、頻尿、骨盤臓器脱、性交痛)
月経周期や月経量の変化が、もっともわかりやすいサインです。膣粘膜が弱くなって炎症が起こることで性交渉がつらい、骨盤底筋が弱くなって尿漏れが起こる、子宮など内蔵が下がる骨盤臓器脱など、さまざまな不調が起こり得ます。
消化器系
(食欲不振、胃もたれ、下痢、便秘、胃痛)
自律神経系の乱れや加齢などから、食欲不振や胃もたれ、胃痛、排便トラブルなど胃腸に不調をきたします。
皮膚、分泌系
(皮膚、粘膜の乾燥、口の乾き、湿疹、ドライアイ)
コラーゲンを維持できなくなり、全身が乾燥します。そのため皮膚や粘膜がかゆくなったり、傷つきやすくなります。